『凍牌』ドラマは打ち切りだったのか?全18話の結末と、続きが出ない事情

『凍牌』ドラマは打ち切りだったのか?全18話の結末と、続きが出ない事情

実写版『凍牌〜裏レート麻雀闘牌録〜』は打ち切りではありません。2013年にドラマ全12話、続編「全日本竜凰位トーナメント篇」全6話が制作され、原作第1部にあたる全12巻の内容は映像化されています。

ただ、トーナメント篇のラストは麻雀の勝敗ではなく、大辻が対局中に射殺されて終わります。あの幕引きだけ見れば、途中で制作が止まったように映る。

2024年10月にテレビアニメ版が始まりましたが、実写の続編ではなく原作を1巻から描き直す別企画です。

目次

対局中に人が撃たれて終わる、あの結末について

実写版は2013年の1年間で、ドラマ本編と完結編を一気に駆け抜けました。

ドラマ12話とトーナメント篇6話が描いた範囲

展開形態話数原作範囲
第1期地上波深夜ドラマ全12話1〜6巻
トーナメント篇OV/劇場公開全6話6〜12巻

第1期のラストで、ケイは高津組長の代打ちとして都築を破り、アミナの自由を勝ち取ります。ただしケイ自身は裏社会の雀卓に戻っていく。その背中が映ったまま第1期は閉じました。

トーナメント篇は2013年12月にリリース。エスピーオーの公式サイトには「続編を求める熱烈なファンの声に応え、年内緊急リリースが決定」と記載があり、第1期の反響を受けて制作された完結編です。

大辻が撃たれた瞬間に物語が切れる

トーナメント篇の最終盤、大辻がケイの当たり牌「1ソー」を切ろうとした瞬間、カメラクルーに扮した刺客が大辻を射殺します。麻雀の結果ではなく銃弾で対局が終わりました。

原作に忠実な展開ではありますが、麻雀の勝敗で決着がつくと思っていた視聴者には異様に映ります。スポーツや競技ドラマにおける「大団円」の対極です。

初見であの結末を見たとき、何かが中断したのではと感じても無理はない気がします。

続きが11年出なかった事情と、2024年のアニメ化

打ち切りを疑う声は、原作に30巻以上の続きがあるのに実写だけ12巻で止まっている点から出ています。

原作は止まっていない、実写だけが止まった

志名坂高次による原作はシリーズ名を変えながら連載が続いています。

  • 『凍牌〜裏レート麻雀闘牌録〜』全12巻(実写化範囲)
  • 『凍牌〜人柱篇〜』全16巻
  • 『凍牌〜ミナゴロシ篇〜』全10巻
  • 『凍牌 コールドガール』既刊11巻以上(連載中)

実写で描かれたのは最初の12巻分だけです。残り30巻以上が手つかずのまま残っている、この差が「なぜ続きを作らないのか」という疑問を生み続けています。

主演の前田公輝は当時、10代の「氷のK」を冷徹な眼光で演じ切り高い評価を受けました。しかし11年が経ち、高校生雀士という設定を同じキャストで続けるのは現実的ではなくなっています。『人柱篇』以降は未成年の飲酒や人身売買など表現の過激さも増すため、実写化のハードルはさらに高い。

制作中止の公式発表があったわけではなく、時間の経過とともにプロジェクトが自然に終わった形です。

2024年のアニメは最初からやり直し

2024年10月から放送のテレビアニメ版は全25話で、原作1巻から再構成しています。MBS・TBSほかで放送され、U-NEXTやDMM TVなど主要プラットフォームで見放題配信中です。

話数は実写の合計18話より多い25話。このアニメ化によって、実写版は「かつての映像化」という立場になりました。

実写版を今から見るには

実写版はほとんどの見放題サブスクから外れています。TSUTAYA DISCASでのDVDレンタルが最も確実で、一部サイトでは個別課金でも視聴可能です。

配信から消えていることを「作品に問題があったから」と受け取る人もいますが、ライセンス契約の話であって打ち切りとは無関係です。前田公輝による「氷のK」は、今も麻雀ファンが名演として挙げる役です。

見るならドラマ12話とトーナメント篇6話はセットで。トーナメント篇まで進めないと、二人の決着にたどり着けません。

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