情報確認日:2026年5月18日。漫画第1部最終話(第80話)とアニメ第1部最終話(第293話)の展開に触れます。
『BORUTO-ボルト-』は打ち切りになっていません。漫画は第2部『TWO BLUE VORTEX』が『Vジャンプ』で毎月連載中で、単行本も第7巻まで発売済み。第8巻は2026年6月上旬に出る予定です。アニメ第2部も制作決定が公式に発表済みで、中止の報はありません。
ただ、第1部の閉じ方を見れば「強制終了では」と思う人が出るのも当然です。
- 漫画が、主人公ボルトが指名手配犯になるという最悪の展開の直後で区切られた
- 掲載誌が『週刊少年ジャンプ』から『Vジャンプ』に移り、「左遷」と受け取られた
- アニメ第1部が全293話で突然止まり、第2部の放送時期が3年以上出ていない
いずれも不人気で連載を切られた証拠ではなく、シリーズの区切り方や媒体戦略に起因するものです。
主人公が逃亡者になったまま「完結」と出た第1部
打ち切り説が消えない最大の原因は、第1部の終わり方そのものにあります。
漫画第80話とアニメ第293話で止まった場面
漫画第1部の最終話(第80話「父ちゃんなら…!」)で、敵のエイダが持つ術「全能」が暴走し、世界中の人々の記憶が書き換わります。ボルトは「ナルトを殺した反逆者」、カワキは「ナルトの実子」として扱われ、二人の立場が完全に逆転しました。
味方はサスケ一人。
サラダだけが記憶改変を免れて万華鏡写輪眼を開眼し、サスケがボルトを連れて里を脱出。修行の旅に出るカットで第1部が終わります。主人公が世界中から命を狙われる指名手配犯になったまま「第一部完結」と出る構成は、正直、初見で打ち切りと感じても無理はありません。
アニメ第1部(第293話「別れ」)も似た印象を残します。カワキの攻撃で一度は命を落としたボルトが、体内のモモシキの力で蘇生したあと、第1話冒頭で描かれた青年ボルトとカワキの決戦シーンが再び映し出されました。しかしその決着は描かれず、「これは俺の、そしてカワキの物語だ」というモノローグで画面が暗転します。6年間にわたって毎週放送されてきた通年アニメが、冒頭の伏線を丸ごと残して止まったため、「これで終わり?」という声が広がりました。
Vジャンプ移籍と「完結」ラベルが噂を加速させた
2019年6月、『BORUTO』は『週刊少年ジャンプ』から『Vジャンプ』へ移籍しています。当時の週刊少年ジャンプ編集長・中野博之とVジャンプ編集長・伊能昭夫の共同コメントでは、ゲームやホビー展開に強い『Vジャンプ』の媒体特性を活かした戦略的な移行と説明されました(コミックナタリー 2019年6月10日)。ただ、ジャンプ本誌の掲載競争を知る読者には「不人気による格下げ」に映りやすく、この印象がそのまま打ち切り説の下地になっています。
2023年6月に第1部最終巻(第20巻)が出た際には、電子書籍ストアが「全20巻・完結」のラベルを自動付与しました。これは『NARUTO NEXT GENERATIONS』というシリーズ単位の完結表記であって、プロジェクト全体の終了ではありません。しかし「第一部」の前提を見落としたまとめブログが「ボルト終了」と拡散し、誤解が重なりました。
海外ファンが作った「MAPPA制作で2025年1月にアニメ化」という偽PVがYouTubeで数十万回再生されたことも、火に油を注ぎました。実際にその時期にアニメが始まらなかったため、「予定されていた再開まで中止になった」という二重の誤解が生まれています。
第2部はどこまで出ているのか
2026年5月時点で、プロジェクトは止まっていません。
漫画『TWO BLUE VORTEX』は第8巻まで刊行予定がある
漫画第2部『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』は2023年8月に『Vジャンプ』で連載を開始し、毎月休載なく続いています。2026年2月4日に単行本第7巻が出ており、第8巻は同年6月上旬に発売予定です(NARUTO OFFICIAL SITE)。
脚本面では、2020年11月の『Vジャンプ』掲載分(第52話)から原作者の岸本斉史がストーリー原案・脚本を直接手がける体制に替わっています。作画は連載当初から池本幹雄が一貫して担当しており、制作体制の崩れは見当たりません。
アニメ第2部とナルト20周年新作、放送時期はどちらも未定
テレビアニメ第1部は2023年3月26日の第293話で放送終了しましたが、同日、ぴえろ・テレビ東京・集英社の連名で第2部の制作決定が発表されています(ファミ通.com 2023年3月9日)。制作キャンセルの事実はなく、放送時期と放送枠が未公表のまま続報待ちの状態です。ネット上の「MAPPA制作」説は、公式ソースのない完全なデマです。
関連して、ナルト20周年記念の完全新作アニメも2023年9月の放送予定が直前に延期となり、公式の理由は「さらなるクオリティの向上」でした。AT-Xの番組ページには「放送時期未定」のステータスで掲載が続いており、企画中止とは発表されていません。
ファンの間では、ぴえろが『BLEACH 千年血戦篇』など他の大型タイトルに制作リソースを集中させた影響を指摘する声もあります。公式にそうした事情は語られていませんが、複数タイトルのスケジュールが重なった時期にボルトのアニメが休止に入ったことが、打ち切り説をさらに補強する材料になったのは確かです。
漫画は毎月新しい話が出ており、アニメの制作決定も撤回されていない以上、「ボルトは打ち切り」という前提で読む必要はありません。第2部の漫画を追うか、アニメの続報を待つかは、公式サイトの発表で判断するのが一番確実です。

