情報確認日:2026年5月17日。単行本第5巻(最終巻)までの内容に触れます。
『サツドウ』は打ち切りで終わった作品ではありません。原作者・雪永ちっち氏が亡くなったことで、連載の継続が不可能になりました。
ただ、船上戦編のヒートアップから一転、2024年1号を最後に何の予告もなく連載が止まった経緯を見ると、「何かトラブルがあったのでは」と思う読者がいるのは当然です。
- 連載終了の直接原因は原作者の逝去(2024年3月25日発表)
- 未掲載分は2025年6月6日に単行本4巻・5巻として刊行済み
- 続編や再開の予定はなく、全5巻で完結
噂が出た背景には3つの要因があります。
- 休載前の連絡が読者に対して一切なかった
- 休載とほぼ同じ時期にSNS上で原作者への炎上騒動が起きていた
- 最終巻の展開が明らかに急いでおり、本来もっと長く続くはずだった構成に見える
どれも編集部が連載を切ったという証拠ではなく、作品が持つ未完っぽさの正体に近いものです。
『サツドウ』はなぜ打ち切りと言われるのか
連載が終わった理由は公式に明らかになっています。それでも「打ち切り」という言葉が付いて回るのは、終わり方の経緯が通常の完結とまったく異なるためです。
船上戦が終わった直後に連載が消えた
『サツドウ』は2023年1月に週刊ヤングマガジンで連載を開始し、暗殺武術の天才・赤森六男が平凡な会社員を目指して奮闘するアクション漫画として人気を集めました。連載の勢いが増していた船上戦編の完結後、週刊ヤングマガジン2024年1号を最後に本編は休載に入ります。
事前の休載告知はなく、読者にとっては「先週まで盛り上がっていた連載が翌週から消えた」という状態でした。
SNSの炎上騒動と休載が同時期だった
2023年秋、雪永ちっち氏が匿名で他作家を誹謗中傷していたという疑惑がSNS上で拡散されました。インフルエンサーの滝沢ガレソ氏らによる投稿をきっかけに炎上が広がり、雪永氏本人はこれをデマだと否定しています。
法的な判決が出る前に雪永氏は亡くなっており、疑惑の真偽は確定していません。ただ、この騒動の時期と休載の時期が重なったことで、「炎上が原因で編集部から切られたのでは」という憶測がネット上に定着しました。
訃報、そして連載終了へ
2024年3月25日発売の週刊ヤングマガジン17号で、編集部は雪永ちっち氏の逝去を公式に発表しました。ライブドアニュースの報道でも同日付で伝えられています。
編集部の追悼コメントでは、デビューから2年以上にわたる功績への感謝が述べられ、未掲載エピソードの扱いについては「決定次第、公式HPにて告知する」と案内されました。
具体的な死因は公式に一切明かされていません。
全5巻の完結と、最終巻に詰め込まれたもの
訃報から約1年3か月後、未掲載分がまとめて刊行されました。
2025年6月に出た4巻・5巻の中身
2025年6月6日、単行本第4巻と最終第5巻が同時発売されました。電子書籍ストア(BookWalker、ピッコマ、コミックシーモア等)でも「全5巻・完結」として配信されています。
第5巻では、赤森六男の実兄との対決、P・3軍との死闘、摘発屋の暗躍が同時に走り、1冊の中で急速に閉じていきます。BookWalkerの商品ページにもこれらの展開が記載されています。
正直、5巻の密度だけを見ると、これは本来あと2〜3巻かけて描かれるはずだった物語です。赤森六男が望んだ「普通の会社員」という目標は、物語がそこに辿り着く前に途切れました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年1月 | 週刊ヤングマガジンで連載開始 |
| 2023年5月〜11月 | 単行本1〜3巻を刊行 |
| 2023年末(2024年1号) | 船上戦編終了後、休載に入る |
| 2024年3月25日 | 原作者逝去・連載終了を公式発表 |
| 2025年6月6日 | 4巻・最終5巻を同時発売、全5巻完結 |
なだいにし氏の新作『暴力万歳』は続編ではない
作画を担当したなだいにし氏は、『賭ケグルイ』原作者の河本ほむら氏と組んだ新作『暴力万歳』をマガポケで連載中です。第1巻は『サツドウ』4巻・5巻と同じ2025年6月6日に発売されたため混同されやすいですが、ストーリーもキャラクターも完全に別の作品です。
『サツドウ』の原作を書ける人間がいない以上、本作の再開や続編が企画されることはありません。
よくある疑問
Q. アニメ化の予定はあった?
公式にアニメ化が発表された記録はありません。読者の間で「アニメ化候補だった」という声はありましたが、進行中のプロジェクトとして確認できる情報は存在しません。
Q. 単行本は全巻電子書籍で読める?
BookWalker、ピッコマ、コミックシーモアなど主要プラットフォームで全5巻が配信中です。いずれも「完結」表記がついています。
Q. 炎上がなければ連載は続いていた?
連載終了の公式な理由は原作者の逝去のみです。炎上と連載終了の因果関係を示す公式発表は出ていません。休載入りの時期とSNS騒動の時期が重なった事実はありますが、編集部が炎上を理由に打ち切ったという記録はどこにもありません。
打ち切りという言葉が残り続ける作品
『サツドウ』に「打ち切り」という検索語がつくのは、作品の出来が悪かったからではなく、勢いの最中に止まったからです。最終巻まで読んだ人ほど、ここから先があったはずだという感覚を持ちます。
ただ、事実として残っているのは全5巻の単行本と、なだいにし氏が次の作品で描き続けているという現在です。

