孔雀王の打ち切り理由は、どのシリーズを見るかで変わる

孔雀王の打ち切り理由は、どのシリーズを見るかで変わります

『孔雀王』はシリーズ全体がひとつの理由で打ち切られた作品ではありません。初代『孔雀王』は全17巻で区切られ、『退魔聖伝』は本編の伏線を残したまま最終巻が傑作選寄りになり、『曲神紀』では単行本11巻あとがきで打ち切りが読者に伝わりました。

いっぽうで『孔雀王ライジング』と『孔雀王〜戦国転生〜』は、作者・荻野真さんの逝去と切り離せません。2019年4月29日に腎不全で亡くなったあと、病床で完成させた最終回が2019年6月27日発売号に載ったことを、MANTANWEBシネマトゥデイが報じています。

情報確認日:2026年5月21日。『孔雀王』『退魔聖伝』『曲神紀』『ライジング』『戦国転生』の終盤事情に触れます。

「孔雀王 打ち切り理由」と検索されやすい背景は、主に次の3つです。

  1. 『退魔聖伝』の終盤で、阿修羅や神々をめぐる本筋が中断したように見える
  2. 『曲神紀』で、作者自身が打ち切りに触れたとされるあとがきがある
  3. 後年の『ライジング』『戦国転生』が作者急逝後に最終回を迎えた

天津神・国津神、スサノヲの牙、阿修羅救出という大きな筋が残るため、単なる巻数の問題よりも「物語が置いていかれた感じ」が検索につながっています。

目次

阿修羅を残したまま止まったように見える箇所

打ち切り説の入口になりやすいのは、初代よりも第2部『孔雀王 退魔聖伝』です。とくに終盤は、神話設定が広がったまま最終巻の印象が変わります。

『退魔聖伝』最終11巻が本編の続きに見えにくい

電子書籍の商品ページでは、『孔雀王 退魔聖伝』11巻を「11巻完結」とし、収録内容に「聖夜(ブラッククリスマス)」などの傑作選を挙げています。コミックシーモアの作品ページでも、最終巻は退魔師・孔雀の活躍を描いた傑作選として紹介されています。

ここで引っかかるのは、完結表示そのものではなく、天津神と国津神の戦いや阿修羅の行方を追っていた読者が、本筋の続きを読みに来たところで別種の収録内容に当たる点です。

阿修羅が異世界側に残る流れや、スサノヲの牙をめぐる話がほどけ切らないままなので、巻数上は終わっていても「続きがあるはず」と見えやすい作品です。

『孔雀王 曲神紀』はなぜ打ち切りと言われるのか

『曲神紀』は、『退魔聖伝』で残った流れを受ける第3部にあたります。単行本は全12巻で、集英社コミック公式 S-MANGAの12巻ページにも「脅威の最終巻」として掲載されています。

リサーチ情報上の重要点は、11巻あとがきで作者が漫画界不況による打ち切りに触れ、あと1巻で終わると明かしたことです。出版不況に加え、重い神話世界を進めたい作者側の志向と、当時の青年誌で求められる即効性のある娯楽性とのずれも背景として語られています。

月読、宇受売、スサノオ、イザナギ、イザナミまで絡む終盤を1巻で畳むため、読後に強引さが残りやすい構造でした。

シリーズ別に見ると、同じ終了ではありません

『孔雀王』シリーズは、作品ごとに終了の性質が違います。ひとつの「打ち切り理由」にまとめると、完結作まで同じ扱いに見えてしまいます。

読者が引っかかる点打ち切りに見える理由実際の見方
『孔雀王』後続作が多く、途中で区切れたように見える1985年に連載開始、1989年まで続いた全17巻の第1作
『退魔聖伝』終盤の本筋が残り、最終11巻が傑作選形式に近い完結表示はあるが、物語面では未回収感が強い
『曲神紀』11巻あとがきで打ち切りに触れ、12巻で急いで収束するシリーズ内で最も「打ち切り理由」と直結しやすい作品
『ライジング』作者逝去後に最終回掲載の報道が出た病床で最終回までの原稿を完成させた完結作
『戦国転生』同じ時期に最終回を迎えた逝去に伴う幕引きだが、最終回原稿は完成していた

『ライジング』と『戦国転生』は急な終了でも意味が違う

2019年の訃報では、荻野真さんが闘病中も執筆を続け、2作品の最終回を完成させたことが伝えられました。GIGAZINEも、『孔雀王ライジング』と『孔雀王-戦国転生-』の最終回掲載予定に触れています。

ここは商業的な打ち切りと混ぜない方がよい部分です。報道の見出しだけを見ると「作者急逝で連載終了」と受け取りやすいものの、最終回の原稿を完成させたうえで誌面に載った点が違います。

死去後に掲載された最終回です。

初代『孔雀王』は打ち切り理由の中心ではない

初代『孔雀王』は、1985年に『週刊ヤングジャンプ』で連載が始まり、1989年まで続いた全17巻の作品です。GIGAZINEの記事でも、集英社青年漫画大賞を受賞した長期連載として触れています。

その後に『退魔聖伝』『曲神紀』へ続いたため、初代の終わりまで一緒に「打ち切り」と見られがちですが、検索意図の中心は第2部以降の中断感にあります。

よくある疑問

最後に、検索時に混ざりやすい疑問だけを短く分けます。ここでは新しい噂を足さず、刊行状況と終了事情に絞ります。

孔雀王シリーズは全何巻ですか?

主な漫画シリーズでは、初代『孔雀王』が全17巻、『孔雀王 退魔聖伝』が全11巻、『孔雀王 曲神紀』が全12巻、『孔雀王ライジング』が全10巻、『孔雀王〜戦国転生〜』が全5巻です。

ただし、巻数だけでは読後の違和感までは見えません。『退魔聖伝』の最終巻が本筋の続きとして読みにくいこと、『曲神紀』が終盤を急いで畳んだことが、打ち切り説の芯です。

『曲神紀』を読めば『退魔聖伝』の続きは分かりますか?

『曲神紀』は『退魔聖伝』の未回収感を受ける続編として読む価値があります。スサノヲの牙や神々の戦いを追う流れはつながっています。

ただ、こちらも12巻で急展開の最終巻に入るため、すべての伏線が丁寧に閉じる読み味ではありません。正直、この2作は「完結か未完か」より、どこで物語の熱が途切れたように見えるかを分けて読む方が納まりが良いです。

『ライジング』から読んでも打ち切り事情は分かりますか?

『ライジング』は少年時代の孔雀を描く作品で、終盤事情を知るうえでは2019年の報道とあわせて見る必要があります。MANTANWEBは、2019年6月27日発売の『月刊!スピリッツ』8月号で最終回が掲載され、シリーズ34年の連載に幕を下ろしたと報じました。

打ち切り理由を追うなら、先に『退魔聖伝』の11巻と『曲神紀』の11巻・12巻を見る方が、検索される疑問には近づけます。『ライジング』と『戦国転生』は、作者が最後まで描き切った作品として受け止めるのが筋です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次