『時効警察はじめました』は打ち切りだったのか?全8話で終わった背景と最終回の話

『時効警察はじめました』は打ち切りだったのか?全8話で終わった背景と最終回の話

『時効警察はじめました』は打ち切りではありません。2019年10月から12月まで、テレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠で全8話が放送され、予定通りの最終回を迎えています。

ただ、最終回でFBIの人間が突然現れて霧山を連れ戻すという展開は、物語として自然に閉じたというより、シリーズを一度区切るための装置に近い印象が残ります。12年ぶりの復活だっただけに、「これで本当に終わりなのか」と感じた人が多かったのも頷ける話です。

「打ち切り」という言葉がついて回る原因は、作品そのものではなく、主演のオダギリジョーにまつわる過去の記憶や、別作品の発言の混同にあります。

目次

「打ち切りジョー」のジンクスと『時効警察はじめました』の全8話

打ち切り説が出る背景には、オダギリジョーの過去作と、話数の変化という2つの要因があります。

『家族のうた』の打ち切りが残した影

オダギリジョーが2012年に主演したフジテレビのドラマ『家族のうた』は、初回視聴率6.1%から最終的に3.1%まで落ち込み、全11話の予定が8話に短縮されました。明確な打ち切りです。この一件でネット上に「打ち切りジョー」という蔑称が定着し、以降の主演作には内容に関係なく「また打ち切りでは」という目が向けられるようになっています。

『時効警察はじめました』の全8話という数字が、この記憶と重なった面はあるでしょう。ただし、こちらは打ち切りによる短縮ではありません。

全9話から全8話に減った?金曜ナイトドラマ枠の話数事情

第1シリーズ・第2シリーズはいずれも全9話でした。第3シリーズが全8話で終わったことで「1話削られたのでは」と疑う声が出ましたが、金曜ナイトドラマ枠の話数はクールごとに8話から9話の間で変動します。年末の特番編成やスポーツ中継の影響を受けるためです。

実際、2019年11月1日にはフィギュアスケート中継のために1週休止が入っています。この休止自体が「放送が終わった」「打ち切られた」と誤解される原因の一つになりました。

最終回のFBIオチは何だったのか

最終回の評価が割れやすいのは、結末の作り方にも理由があります。

霧山がまたアメリカへ去る、シリーズおなじみの閉じ方

最終回「死を呼ぶ暗号?熱海から来た伝説の鑑識官」では、ゲストに山﨑賢人を迎え、霧山が再びFBIへ戻ることを示唆して幕を閉じました。実は第1シリーズのラストも霧山の渡米で終わっています。シリーズの定番パターンです。

ただ、12年ぶりの復活作だった今回は「これで本当に最後なのか」という空気が以前とはまるで違いました。番組公式Xは最終回当日、「またいつか、お会いできる未来まで」と投稿しており、制作側が永続的な終了を意図していないことは読み取れます。

『熱海の捜査官』のキャスト集結に気づけなかった人

最終回には山﨑賢人のほか、二階堂ふみや染谷将太も出演しています。染谷将太の役名は三木聡監督の過去作『熱海の捜査官』と同じ「味澤宙夫」で、設定もリンクしていました。同作を見ていない視聴者にはこの演出が伝わらず、「回収されない伏線」や「不可解な最終回」に映った可能性があります。

三木聡監督特有の遊び心ですが、知らなければ唐突に見える場面です。

オダギリジョーの「赤字」発言は別の作品の話

2021〜2022年にかけて、オダギリジョーは自身が脚本・監督を務めたNHKドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』の映画化について、「すでに結構な赤字を抱えている」「動員が悪ければ一生映画なんて撮らせてもらえない」とインタビューで語っています

この発言が『時効警察』シリーズの状況と混同され、「時効警察も赤字で打ち切り」という誤った情報として広がりました。時効警察とは無関係の発言です。

DVD・配信と続編の気配

放送終了後もコンテンツとしての供給は続いています。

放送後の展開を時系列で見る

日付出来事
2019年9月29日『復活スペシャル』放送(視聴率9.2%)
2019年10月11日第3シリーズ放送開始
2019年10月19日配信限定『時効警察とくべつへん』配信開始(全4回)
2019年12月6日最終回(第8話)放送
2020年4月24日DVD/Blu-ray BOX発売
2025年10月29日テレ朝チャンネル1で復活スペシャル再放送予定

配信はTERASA、U-NEXT、Amazon Prime Videoなどで視聴できます。放送から5年以上経ったCS放送でのピックアップは、作品が現在も視聴価値を認められている証拠です。

第4シリーズの公式発表はまだない

2025年5月時点で、第4シリーズや新作に関する公式発表は出ていません。ただ、このシリーズは第2シリーズから第3シリーズまで12年の空白がありました。復活時のインタビューでは、オダギリジョーが「単純にうれしかった」と語り、麻生久美子も何度か復活の話が立ち消えになった経緯を明かしています。

「永遠に作られない」と断定する根拠もなければ、「近々制作される」という情報もない。正直、待つしかない状態です。

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