2018年の夏から秋にかけて映画・ドラマ・漫画が一気に出そろい、同じ年のうちに全展開が終わった。『ルームロンダリング』は、最初から短期集中で完結させるプロジェクトでした。
ただ、ドラマ第4話で八雲御子が幽霊たちとの日々に区切りをつけた後も、母親がどこにいるのかにはまったく触れないまま物語が閉じます。この終わり方が「まだ続きがあるのでは」と感じさせ、検索サジェストに「打ち切り」が残り続ける原因のひとつです。
2024年時点で続編の公式発表はありません。
4か月で映画もドラマも漫画も終わっている
メディア展開は2018年7月の映画公開から同年11月の漫画完結巻まで、4か月で完了しています。
ドラマが4話しかない理由
ドラマ版の放送枠は、MBS/TBS系の深夜帯「ドラマイズム」です。1クール12話の連続ドラマとは枠が違い、全4話はこの枠に合わせた話数です。視聴率を理由に短縮されたという情報は出ていません。
映画版のスピンオフとして前後編のオムニバス形式で進み、御子と幽霊の交流を1話ごとに描きます。映画の設定を引き継ぎつつ、独自のエピソードで世界観を広げた作品です。
映画・ドラマ・漫画の時系列
| 時期 | 媒体 | 内容 |
|---|---|---|
| 2018年7月 | 映画 | 池田エライザ主演で劇場公開 |
| 2018年7月 | 漫画 | 羽生生純版 上巻発売(ビームコミックス) |
| 2018年11月 | ドラマ | 「ドラマイズム」枠で全4話放送 |
| 2018年11月 | 漫画 | 羽生生純版 下巻発売(「感動の完結巻!」) |
| 2019年5月 | BD/DVD | 映画・ドラマのパッケージ発売 |
企画の出発点は2015年の「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」です。片桐健滋の脚本が準グランプリを受賞し、映画化支援を受けて制作が始まりました。映画公募から生まれた企画で、最初から長期シリーズを想定したものではありません。
御子の母親にも悟郎の真意にも触れないまま終わる
メディア展開としては完結しています。ただ、物語の謎がすべて閉じたかというと、そうではありません。
ドラマ最終話で主人公は、幽霊たちとの交流に区切りをつけ、叔父の雷土悟郎との生活を続ける意思を見せます。1話ごとの幽霊エピソードには決着がつくものの、母親がなぜ姿を消したのか、オダギリジョー演じる悟郎が姉に対してどんな感情を抱えているのかは、台詞でも映像でも説明されない。
正直、ここで物語が閉じると思わなかった人は多いはずです。
羽生生純版の漫画も、映画のストーリーをなぞりつつ主人公の心理面に焦点を当てた作品です。KADOKAWAの商品ページには「感動の完結巻!」と書かれており、出版社としては完結扱いです。
湊さき版の漫画だけが見つからない
漫画版は2種類あります。羽生生純版のほかに、スクウェア・エニックスの『ヤングガンガン』で連載されていた湊さき版が存在します。
ただし、湊さき版は大手電子書籍ストアで取り扱いが見つかりません。「漫画版を読みたい」と検索しても羽生生純版しかヒットせず、もうひとつの漫画が宙に浮いている状態です。この入手困難さが「漫画は打ち切りでは」という疑念の直接の原因になっています。
連載がなぜ終わり、単行本が出なかったのかについて、公式の説明はありません。
今から見るなら配信と電子書籍
映画とドラマは、U-NEXTやAmazon Prime Videoなど主要な配信サービスで視聴できます。
羽生生純版の漫画はBOOK☆WALKERやAmazon Kindleで電子書籍として全巻購入できます。湊さき版は電子書籍では見つからないため、こちらが事実上唯一の選択肢です。事故物件の浄化というテーマをパステルカラーの美術で包んだ独特の世界観は、映画版で最もよく伝わります。

